作品のコンセプトは「やさしい時間」

私自身、苦しい時に救われたものが、誰かのくれた「やさしさ」でした。その時もらった気持ちを忘れたくない、形として残したいと思い、豆絵本を制作したのがはじまりでした。それから日常で感じたやさしさを拾い集めて作品に取り組むようになりました。その作業が私自身を癒す行為にもなっていたりします。

苦しい時や辛い時、救ってくれるものは人それぞれだと思いますが「やさしさ」もきっとあると私は思います。作品を見てくださった誰かに少しでもやさしい気持ちになれるような時間が作れたら…やさしい連鎖につなげられたら…そんなことを願いながら、日々の生活の中で自分が感じたやさしい時間をネズーを通して届けられたらいいなと思っています。


大きなグルグル耳の不思議なねずみの男の子

Ne-zoo(ネズー)

どんなこともどんなひとも受け止めてくれる大きな心を持っている、やさしいねずみの男の子。またその大きなグルグルの耳で声にならない強い心の叫びを感じ取ることができる不思議な能力を持っています。

Ne-zooは理想のひと

そんな人がいればいいのに、そんな風になれたらいいのに…という私の願望から生まれました。なのでネズーの性格もその能力も当時の私の理想そのものです。現実はちゃんと言葉にしないと相手に何も伝わらない。でも当時は今よりずっと不器用で上手く言葉にできず誤解されたり上手くいかないことが多くありました。だから…強く願えば言葉にできなくても相手に届けばいいのに…という思いが心にあったのだと思います。そしてどんなことも無条件にすべてを受け止めてくれるような…そんな誰かが欲しかった…。だからそんな自分の理想を詰め込んだネズーが生まれたんだと思います。